むちうちで後遺障害認定させる診断書の書き方

私のケースで症状固定をした時に後遺障害診断書を記入した経験談と役立つ点を紹介しています。一つの山場なので慎重に判断をすること、自信がなければ専門家へ相談されることをおすすめします。

私の失敗談-病院選びが全て

事故でむちうちになり、通院する点で最大の失敗は病院選びでした。地方に住んでいたので総合病院といえども「専門医」は在籍しておらず広く浅く見てくれる医師でした。

症状固定の段階で自賠責の後遺障害診断書を医師に記入してもらったのですが、神経学的な検査は一切してもらえず、唯一した検査は首の可動域を調べるものでした。

鉛筆を目の前で立てたかと思うと、どのくらい首が曲がるかを確認して目視の角度で首の可動域を診断書に記入したのみでした。結果はもちろん「非該当」でした。その後、異議申立てになだれ込み最終的には14級を獲得できました。

後遺障害14級に認定させる診断書の書き方

◆医師に自覚症状をひと通り伝える

現在における症状を具体的に述べてゆきます。後遺障害認定の際は受傷当時からの症状の一貫性を見られますので、過去に出ていた症状が現在もあることを強調すると良いでしょう。

わたしはこの点を異議申立てで採用されて認定されました。

通院の頻度が余りにも開いていると受傷から症状固定の関連性を否定さることがありますので注意しましょう。例えば事故から1ヶ月後が初診だと本当に事故が原因なのか証明できなくなります。

通院の頻度も大切です。毎日通院したかと思えば1ヶ月行かなかったりしていると症状の持続性に疑問が生じます。実際に調子が悪いはずなので最低でも2週間おきには通院しておいた方が良いでしょう。

一貫しない症状も被害等になる恐れがあります。「今日は全く痛くない」とか「調子が良い」というのをカルテに記入されると間違って解釈されるかもしれませんので注意が必要です。

普通は事故当時が症状がMAXで段々と痛みなどが軽くなってゆくはずです。繰り返しになりますが「一貫性と持続性」というストーリーは認定させるために重要なので覚えておいてください。

仮に治療期間中に目眩(めまい)などの自律神経に関する症状が出てきたならば、症状固定まで待たずに直ぐに該当する科を受診すべきです。整形外科の範疇外なので適切な科を紹介してもらい治療を受けましょう。

ここで重要なのが事故との関連性です。客観的に実証できれば別の線で認定させるために幅が広がります。

※ 一貫性と継続性がカギ

自覚症状を証明できる検査が実施されているか

上記に挙げたのは自覚症状にすぎす、それを実証するための画像や神経学的な所見が必要となります。しかし、むちうち症の場合レントゲン画像やMRIの画像で異常が見られることはごくわずかです。

そこで他覚的症状を証明するために神経学的なテストを実施する必要があります。医師本人がテストの方法を知っていることが大前提となりますが、以下はテストの一例です。

ジャクソンテスト:頸部の痛みや腕のしびれや放散痛を調べます。神経根に障害がある時に反応します。座った状態で頭を後ろに反らせた状態で前頭部を上から押した時の反応を確かめます。

スパークリングテスト:ジャクソンテストと同様に頸部の神経根障害を調べるテストです。座った状態で首を後ろに反らせた状態で左右に傾け圧迫を加えます。圧迫することで神経根の出口が狭まりますが、障害がある場合は神経根からつながっている部分に痛みやしびれを感じ、いつも感じている症状を訴えます。

上記のジャクソンテストとスパークリングテストは通常2つ同時に行われます。しかし、患者の訴えを元に測ってゆくものなので後遺障害の認定の観点からすると決定打にはなりません。

重要なのは特定の箇所に神経学的な症状を自覚する時にそれを客観的な方法で実証するかどうかです。神経に異常があれば運動や知覚に障害をもたらすので、さらに検査を進めてゆきます。

上記の2つのテスト結果が陽性だったにもかかわらず他の検査を実施せずに終わったのであれば、神経学的な知識はあまりない医者といえるかもしれません。

腱反射テスト:膝の下をゴム製のハンマーで叩くと人の意志とは別に足が動くことがありますが、これを腱反射といいます。神経根に障害があると反応は低下しますが、自分の意図で操作することができないので等級認定においては重要視される部分です。

腕の腱を叩くことで首の神経根の異常を確かめることができますが、人によって反射の程度は異なるため左右の腕で実施してどの程度の差があるをを確認して異常を特定してゆきます。

筋電図:電気の刺激を通して神経の異常を調べる誘発筋電図検査や針電極を用いて筋肉の状態を調べる針筋電図検査があります。運動障害や感覚障害がある時に有効であり、神経や筋肉の状態が分かるので検査の実証性としては高いと言えます。

有能な医師は症状固定の段階になる前に患者の状態を把握するために神経学的なテストを実施してカルテに経過を記入してゆきます。検査の種類によっては通院の段階で神経学的なテストの実施をしてもらうよう頼めるかもしれません。

もし医師が拒否するようであれば、患者の症状を神経学的に証明する手立てを知らないのかもしれません。率直に聞いてみて良い答えが返ってこなければ症状固定の際に神経学的な仕方で実証するのは難しいでしょう。症状固定を待たずに専門医へ切り替えるのも一つの方法です。

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